2010/10/27

山口県の瑠璃光寺・五重塔と常栄寺・雪舟庭にいってきました

山口県山口市にある瑠璃光寺(るこうじ)にいってきました!


瑠璃光寺は曹洞宗のお寺で、薬師如来をご本尊としています。
10月はまだ紅葉前ですが境内の香山公園は新緑が美しかったです。


瑠璃光寺の境内にある五重塔は三名塔に数えられる国宝です。
室町時代にここの領主の大内義弘(25代)が1399年に応仁の乱に
敗れて戦死し、義弘の弟の盛見(26代)が兄の霊を弔うために
五重塔を建てたそうです。


この五重塔は京都風の街づくりを重んじる大内文化の傑作といわれています。
高さは31.2mあり、檜皮葺屋根造りが特徴です。


瑠璃光寺では厄落とし絵馬がありました。
これは文字の「厄」が切り抜かれて外れるようになっていました。

「厄」という文字を外して「厄落とし」ということですね!
実に遊びご心のある絵馬です。


次に臨済宗・常栄寺(じょうえいじ)に向かい雪舟庭(せっしゅうてい)を
観にいきました。瑠璃光寺からだと車で10分、徒歩で30分くらいです。

この庭は500年前に29代当主の大内政弘が別荘として雪舟(せっしゅう)に
作庭を依頼したそうです。

水と石を配した枯山水、枯滝の庭で、中国大陸を象徴する三山五嶽や
日本の富士山を表現しています。


写真の奥の中央に見えるのが富士山です。

シンプルであるからこそインパクトがあります。
極限まで削ぎ落とした美しさは、情報過多の現代ではホッとしますね。

これからは紅葉の季節に迎えます。
山口県に行かれる方は瑠璃光寺と常栄寺にお参りして
みてはいかがでしょうか。

2010/10/14

池上本門寺のお会式(おえしき)


















10月12日の夜、正月以上に賑わいをみせる池上本門寺の
お会式(おえしき)にいってきました。

午後8時過ぎの池上駅周辺は既に露店屋と人でいっぱいです。
池上本門寺までたどり着けるのか心配!

















お会式は、日蓮聖人が亡くなった10月13日を中心におこなわれる法要です。
全国各地でおこなわれますが、池上本門寺は日蓮聖人が亡くなられた霊跡と
いわれており、法要の規模は一番大きいといわれています。

12日夜より繰り出される「万灯練り行列」は、全国から100数十講中、
総勢約3000人がお練り行列する盛大なお祭りです。

午後6時に池上徳持会舘から本門寺までの約2キロにわたって、
町を練り歩き深夜まで賑わいます。


















お練りで行列でひと際目立つ万灯は、日蓮聖人が亡くなられた時に
庭先の桜が咲いた故事から、万灯は紙で作った造花で灯明輝く
宝塔を飾っています。


























お練り行列の先頭者は纏(まとい)を持っています。
纏は、江戸時代の火消し衆が持っていたシンボルです。

纏を軽やかに回転させながら舞い、団扇太鼓と鉦と笛の
軽快な音色と共に万灯は本門寺に向かって進んでいきます。


















本門寺の総門をくぐると本堂につながる長くて急な石段
「此経難持坂(しきょうなんじざか)」が待ち受けています!
熱心な法華経信者であった加藤清正公による寄進で築造されたそうです。


















お練り行列は総門をくぐり、そのまま石段を登ります。


























運動不足の私にはとてもきつかった・・・・(汗)
なんと万灯は分解されて上がっていった!


























石段をかなりあがったところで振り向いたら
遥か数キロ先まで人が連なっていました。
もう後戻りはできません!



















石段を登り切り、仁王門をくぐると目の前に大堂が見えてきます。
お練りはここまで続きます。



















こうしてみると万灯練り行列はジャパニーズ・エレクトリカル・パレードです。

映像でみると現場の迫力が少し伝わるでしょうか。




















帰る際、境内にあった宝塔がとても美しく輝いていました。
この宝塔は2007年12月より2年半近く掛けて今年修復を
終えたばかりだそうです。


























普段は非公開である宝塔内がこの日公開されていました。
見事な造形物に感動し、ご利益を頂いた気持ちで一杯に
なりながらお会式をあとにしました。

2010/10/13

ラ フェスタ ミッレ ミリア2010@成田山新勝寺


















国内外のクラシックスポーツカー100台以上が、スタンプラリー形式で
1都9県1600㎞(1000マイル)を走破するLa Festa Mille Miglia 2010が
10月9日(土)から4日間に渡り開催されました。

スタート地点は東京・原宿の明治神宮で、
10月12日(火)に成田山新勝寺をやってきました。

















今年は沿道にいる人達に応援グッズを渡されていました。

















去年までは到着したクラシックカーは成田山新勝寺の
総門を横切っていましたが、今年は新勝寺の粋な計らいで、
一旦総門前の境内に入って出ていくやり方になりました。

観客スペースを広く取ってくれたおかげで、クラシックカーの
迫力を間近にみることができました!

関東、東北エリアの名所を駆け抜けるイベントですが、
成田山ならではのおもてなしで、クラシックカーをお出迎えします。


















































成田山では通過するクラシックカーに一台ずつ交通安全を
祈念するお護摩祈祷を僧侶がしていました。


















またドライバーには僧侶より新勝寺の首から掛けられる
特別な「宝剣守」を授けていました。


















ドライバーのファッションにも注目です。
クラシックカーに合わせたカッコいいウエアです。

















世界でも1台もしくは数台しかないクラシックカーが
ぞくぞくと新勝寺にやってきました。

最後に僧侶がクラシックカーにお護摩祈祷をしている映像です。

2010/10/09

鶴岡八幡宮の流鏑馬神事で国際交流活動!


















毎年10月上旬に鶴岡八幡宮で崇敬者大祭が開催され、
流鏑馬神事を観ることができます。

この大祭では大使館や国際機関が招待され、
神社との国際交流の場となっています。

私たちは毎年この国際交流の場に、財人法人アメリカンクラブ
(アジア最大の社交クラブ)を引率して日本の伝統文化を
外国人に体験させるために活動しております。

流鏑馬神事を通した国際交流活動も今年で4回目となりました!


















午後12時の境内は既に流鏑馬神事を見学にきた人で溢れていました。


















こちらが境内に設けられた馬が駆け抜ける馬場です。



















午後1時より舞殿で神酒拝戴式(しんしゅはいたいしき)と
いう神事から始まります。

















舞殿の周辺に設けられた仮設テントに外国人を含む
来賓者が集まります。

伝統的な神社が国際色豊かな場所に様変わりです。


















舞殿でおこなわれた神酒拝戴式の神事


















鶴岡八幡宮で初めて流鏑馬神事が行われたのは1186年です。
将軍・源頼朝は流鏑馬を単に武芸の巧みさを競うのではなく、
神事として八幡宮の神様に奉るためでもありました。
























馬場入りした射手はとてもカッコいい!
鎌倉時代の狩装束を身につけています。
流鏑馬神事は小笠原流弓馬術によって奉納されます。


















馬場は直線距離で約218メートルあり、片側3ヶ所に
設けられた的板を全力疾走する馬上から射る神事です。

馬は物凄いスピードで駆け抜ける為、連射機能がある一眼レフカメラ
でしか撮影が難しいです。

射手は駆け抜けるとき「いんよう・いんよう」と繰り返し声を発しながら的
を射抜いていました。これは陰陽道と関係があるからだそうです。

私たちが観席した場所は3つある的板のうちの2番目です。
ここは馬がトップスピードに入るようで、射手も的を外しやすいようでした。

その中で見事、的板を射抜いた写真です!





































的板が当たった瞬間は「パーン」大きな音がして迫力があります。

せっかくなので、映像で観るとこんな感じです!


音声では外国人の「スバラシイ~!」という声も(笑)



流鏑馬神事は10月上旬開催の崇敬者大祭と9月16日開催の例大祭で
観ることができます。


















また、この開催期間に限定の流鏑馬絵馬も頒布しています。

生で観た流鏑馬神事はとても迫力があるので、

機会があれば観にいってみてください!

2010/10/04

鳥羽の離島より。八代(やつしろ)神社

海に従事する人々の守り神である「綿津見命」を
お祀りしている八代神社。

三重県鳥羽市から、船で約50分の「神島」に在ります。

ここは、三島由紀夫の名作『潮騒』の中で
「歌島」という名前で登場する舞台として、有名な離島です。

















穏やかな漁師町。

午後の日差しが照りつける中
町のひとに道を訪ねながら、
民家と民家の細いすきまを登って
鳥居前に到着です。
























でも、さらにここから214の石段!
























いつまで続くこの暑さ……シンドイ
























あと少し!!
























息も切れぎれ登りつめた先には、
まぶしさで、海と空が一緒になった
期待の絶景が望めました。
























人はいない静かな境内でしたが、
元旦には「ゲータ祭り」という奇祭が行われるそう。




















手描きの絵が掛かっていました。


















ずいぶん遠くまできた気分。
広がる海原に、旅の疲れも忘れるひとときでした。